卵焼きが苦手である。
いつも上手くいかないので卵混ぜて焼く系はオムレツで誤魔化していたのだが、子が産まれた今、そうも言っていられない。
いつかやって来るであろう娘の弁当作りにむけて今から卵焼き特訓の始まりだ。
殻割り2年、溶き5年、味付け5年、焼き8年の厳しい修行を経て、冷めてもふわふわ砂糖を入れすぎずとも自然な甘みを感じられる極上の卵焼きを修得し、まだ見ぬおともだちのお弁当と差をつけるのだ。
ってそれじゃあ修行しとる間に娘成人迎えてしまうがな、やめさしてもらうわ。
どうもありがとうございました〜
三八マイクを後に、しもてに捌けた俺はラピュタの少年の如く「やるぞぉぉぉ!」と叫び冷蔵庫を空けた。
卵がねえ
親方!卵が!
空から降ってこねーかなー
めんどくせぇ‼︎‼︎
しかし明日やろうはバカやろう。
コンビニにダッシュだ。
つづく